今や数えきれないほど沢山の種類が存在するアロマオイル。自分はどのアロマを選べば良いかの参考になるように、ベースとなる草木や花の特徴・香り・効能についての情報をまとめた【アロマ大辞典】を作成しています。ぜひ参考にしてみてください。
今回は「アンジェリカ」になります。
アンジェリカの特徴
「天使のハーブ」とも呼ばれるアンジェリカはエンジェル（天使）が語源とも言われています。古来より神聖な植物とみなされ、教会の儀式に用いられたり、病魔を追い払う万能薬として利用されてきました。アンジェリカの精油は、根（アンジェリカルート）から抽出したものと、種子（アンジェリカシード）から抽出したものがあります。
ヨーロッパの北部、中央ロシア地方などに分布するセリ科の草です。太い茎の先端につける小さな花が、レースの様になっています。全草に特異な甘い芳香がありますが、薬効目的などでは根を使います。
アンジェリカの香り
アンジェリカの精油は比較的珍しいです。香りも個性的な印象で人によっては薬のようだと感じるかもしれません。パンチの効いた樹木とハーブをミックスした様なスパイシーな香りです。わずかに甘いニュアンスもありますが、漢方薬のような根っこの渋さを強く感じます。
アンジェリカの効能
大きな不安に悩まされているとき、ストレスで気分が塞いでいる時、精神的に疲弊しているときなど、心を鎮めるとともに心的疲弊を取り除き、力を与えてくれます。
またホルモンの分泌を調整する働きがあり、生理痛や生理不順など女性特有のトラブルの緩和にも役立ちます。発汗、利尿作用により体内に溜まった毒素の排出を促すほか、疲労回復にも効果があります。不妊症に用いられることもあります。むくみやくすみなどのトラブルにも有効と言われています。
高毒性があるので、肌に使用した場合はその部分に日光を当てないよう注意が必要です。
