日々忙しく過ごす中で、お風呂に入ってゆっくりすることが楽しみという方も多いんじゃないでしょうか?そんな毎日入るお風呂にアロマをプラスすることで、香りだけじゃなくて効能もアップすることができます。そこで今回は、アロマをお風呂で楽しむ「アロマバス」について解説していきます。
こちらの記事でもアロマの手頃な楽しみ方を紹介しています。
アロマバスとは?
アロマバスとは、アロマオイルを浴槽の中に垂らしてアロマを楽しむ方法です。広くは芳香浴と呼ばれているアロマテラピーの一種で、古くからヨーロッパを中心に親しまれてきた民間療法です。温かいお湯によってアロマが気化することで香りが立ちのぼり鼻から香りを楽しめるだけでなく、皮膚からもアロマの成分を吸収することができます。アロマの成分によって、血行促進やリラックス効果、咳などの呼吸器系症状の軽減、お肌の保湿などのスキンケア、自律神経の調整、うつ、女性ホルモンの調整など、様々な効能が期待できます。
ofuro mediaのアンケートによると、男女ともに全体の8割近くもの人が入浴時にアロマを使用していると回答しました。
*注意点
アロマバスには、天然純度100%の精油(エッセンシャルオイル)を使用してください。雑貨屋などで手頃な値段でアロマオイルやポプリオイルなどが販売されていますが、それらには化学物質や人工香料が使用されています。それ自体は香りを手軽に楽しめる非常に便利なものですが、アロマバスではアロマが肌に触れるので天然純度100%の精油を使用した方が安全です。
アロマバスの楽しみ方
精油は油溶性(脂溶性)のため、水には溶けない・溶けにくいという性質があります。そのためそのままお湯に溶かそうとしてもなかなか溶け込まずアロマだけ浮いた状態になってしまいます。天然の植物を100%使用していて不純物はないのですが、成分が濃縮している分直接触れてしまうと刺激が強すぎて、肌の痒みやかぶれを引き起こす可能性があります。 そこで、アロマオイルを薄めたり混ぜたりして使用していただく方法をご紹介致します。
1:キャリアオイルに混ぜる
キャリアオイルは植物100%由来のオイルです。アロママッサージやアロマセラピーを行う際にも精油と混ぜて使用しますが、アロマバスにおいても活用できます。 使い方はキャリアオイルにアロマオイル数滴を混ぜて、お風呂に入れるだけです。アロマオイルの肌への刺激を和らげ、適切な効能をもたらしてくれます。
2:乳化剤
「乳化剤」とは、水と油のように混じり合わないものを、均一に混ざりやすくしてくれるものです。アロマオイルを乳化剤に加えることで、アロマの刺激を和らげてくれます。アロマバス専用の乳化剤もありますので、ぜひ色々と調べてみてください。個人的には天然由来成分を使用しているものが安心安全で良いかと思います。
3:無水エタノール
名前に馴染みがない方もいるかと思いますが、無水エタノールとは、水分をほぼ含まない純度の高いエタノール(アルコールの一種)のことです。消毒用のエタノールなどもありますが、無水エタノールはそれよりもアルコールの純度が高いものです。この無水エタノール5mlにアロマオイル数滴を混ぜ湯船に入れ使用することでアロマバスを楽しむことができます。ちなみに、無水エタノールは薬局などにも普通に売っていますので、ぜひご覧になってみてください。
参照:健栄製薬
アロマオイル(精油)の適正量
アロマバスでアロマオイル(精油)を使う場合は、使用する滴数に注意する必要があります。効能が強い分、入れすぎると刺激物になってしまうので注意が必要です。使用するアロマオイルの種類や個々の健康状態、肌質などにもよりますが、
- 全身浴、半身浴:1〜5滴
- 部分浴(手浴、足浴):1〜3滴
が目安とされています。敏感肌の人や高齢者はアロマオイルの量を少なめに、様子をみながら加減してくださいね。また、デリケートなお子様や妊娠中の方なども刺激に敏感なのでアロマバスは行わない方が無難でしょう。
まとめ
以前に比べてアロマはかなり生活に馴染み、手頃に楽しめるような環境になってきているかと思います。ただ、効能が強い分刺激にもなりうるので、用法容量をしっかり守ってアロマバスを楽しんでください。