今や数えきれないほど沢山の種類が存在するアロマオイル。自分はどのアロマを選べば良いかの参考になるように、ベースとなる草木や花の特徴・香り・効能についての情報をまとめた【アロマ大辞典】を作成しています。ぜひ参考にしてみてください。
今回は「ベンゾイン」になります。
ベンゾインの特徴
薫香として使用されてきた東南アジア原産の熱帯雨林に育つ高さ9mほどの高い木でエゴノキ科の植物の樹脂から得られる精油です。樹皮に切り込みを入れると、中から黄赤色の樹脂が流れ出し、精油はこの樹脂から作られます。これは傷に反応して自身を保護するためと考えられます。東洋ではお香や薬として重宝されてきました。呼吸を楽にする事から(安息香)と呼ばれる事もあります。
ベンゾインの香り
独特の甘いバニラのような香りで、その中にスパイシーさも感じることができる温かみのある濃厚な香りです。この香りは心を安心させてくれる為、古来より薫香として使用され、悪魔を払うと信じられて宗教行事などでも多く焚かれてきました。
柑橘系とブレンドすると軽い印象になり、フローラル系と合わせると甘さが倍増します。オレンジスイートとブレンドするとオレンジチョコレートのような香りになります。
ベンゾインの効能
安息香という名前からも分かるように、安心させる香りです。悲しさ、寂しさ、孤独感に襲われた心を優しく包み、なぐさめます。また、緊張や不安、精神的なストレスを和らげ、気持ちを楽にリラックスさせます。精神的に疲れきっている時に利用しましょう。
呼吸器系のさまざまなトラブルも改善してくれます。呼吸器系の不調を緩和させる働きが広く知られている精油です。喉の痛みやせき、風邪、淡がからむなどの症状を和らげ、呼吸を安定させます。気管支炎、喘息、副鼻腔炎などの症状緩和にも有効です。
また荒れた肌や乾燥した肌を癒す働きがあります。ひび割れやあかぎれ、しもやけなどには特におすすめです。